タイで食洗器は使える?タイのキッチン事情をまとめてみた

タイは日本人駐在員向けの不動産のクオリティが高く、まるでホテルのような物件に住むことができるので、タイに駐在予定の奥様は、これからの海外生活を心待ちにしているのではないでしょうか。
しかし、新しい土地や部屋に住むとなると、水回りについては気になるところ。
ましてや海外となれば、水道事情は詳しく知っておきたいですよね。
今回は、タイのキッチンで食洗器は利用できるのかについて解説します。
タイの水道事情

タイの水道事情は日本と大きく異なり、家庭での水の使い方にも影響を与えています。
特に水質や水圧の違いが、食洗器の利用にどのように関係するのかを見ていきましょう。
タイは水道の質が良くない
タイの水道水はそのまま飲むことが推奨されていません。都市部では比較的水質が安定していますが、地方では水の濁りや異臭が発生することもあります。
特に古い配管を使用している建物では、錆びや異物が混ざる可能性が高く、水のろ過が必要になります。
タイのキッチンには浄水器が必須
そのため、多くの家庭ではキッチンに浄水器を設置しているのが一般的です。浄水器を使用しないと、カルキや微細なゴミが食洗器のフィルターを詰まらせる原因にもなります。
タイで食洗器を利用する場合も、まずは浄水設備を整えることが重要です。
タイで食洗器は利用できる?

タイでも食洗器は利用できますが、いくつかの課題をクリアする必要があります。水質や水圧、設置スペース、電気事情など、日本とは異なる環境が影響を与えます。
水質の影響
水道水の質が不安定なため、フィルターが目詰まりしやすく、食洗器の性能を十分に発揮できない場合があります。
そのため、食洗器を長く使用するには、定期的なメンテナンスや浄水フィルターの使用が推奨されます。
水圧の問題
タイの住宅の水圧は、日本と比較して低いことが多く、特に高層コンドミニアムでは夜間に水圧が低下することがあります。水圧が不足すると、食洗器の洗浄能力が十分に発揮されず、汚れが落ちにくくなる可能性があります。そのため、購入前に水圧のチェックをすることが重要です。
設置スペースの制約
タイのキッチンは、日本の住宅に比べるとコンパクトに設計されていることが多く、ビルトイン型の食洗器を設置できるスペースが限られています。
そのため、卓上型の食洗器を選ぶか、カウンター下に組み込める小型のタイプを検討する必要があります。
電圧と電源プラグの違い
タイの一般家庭の電圧は220Vで、日本の100Vとは異なります。そのため、日本製の食洗器を持ち込む場合は変圧器が必要になります。
また、プラグの形状も異なるため、変換プラグを準備することも忘れずに行いましょう。
タイで食洗器を利用する際の注意点
タイで食洗器を使用する際には、事前に環境を整えることが重要です。以下のポイントを押さえて、快適に食洗器を活用しましょう。
事前に水質対策を行う
食洗器を導入する前に、水道水の浄水対策を行いましょう。特に浄水器の設置やフィルターの使用は必須となります。
また、食洗器に直接水を入れるタイプを選ぶ場合は、ボトルウォーターやRO浄水(逆浸透膜浄水)を利用すると、長期間快適に使用できます。
定期的なメンテナンス
水質の問題により、食洗器の内部にカルシウムや不純物が蓄積しやすくなります。定期的に洗浄剤を使用し、配管やフィルターのクリーニングを行うことで、長持ちさせることができます。
洗剤の選択に注意
タイのスーパーには日本製の食洗器用洗剤が少ないため、事前に購入するか、現地で適したものを選ぶ必要があります。特に硬水用の洗剤が適しているため、購入前に成分を確認しましょう。
タイのキッチン事情と家電の選び方

タイのキッチンは、日本とは異なる環境や設備が整っているため、家電を選ぶ際に注意すべきポイントがあります。
タイのコンロ事情
タイではガスコンロよりも電気コンロが一般的です。特に都市部のコンドミニアムでは、IHコンロが備え付けられていることが多く、日本のガスコンロに慣れている人は使い方に戸惑うことがあります。
冷蔵庫のサイズと配置
タイの住宅では、日本のような大型冷蔵庫を設置できるスペースが限られていることが多いため、購入前にサイズを確認することが重要です。また、停電対策として冷蔵庫内の食材の保存方法にも気を配る必要があります。
オーブンや電子レンジの普及状況
タイではオーブンの普及率が低く、多くの家庭では電子レンジやトースターが主流です。焼き料理を頻繁に作る場合は、オーブン付きの電子レンジを選ぶのが良いでしょう。
日本人がタイに駐在するときに気を付けるべきことは?

タイに駐在する際、キッチンだけでなく生活環境全体に注意を払う必要があります。
特に日本と異なる気候や食材の保存方法について理解しておきましょう。
湿度が高いので湿気が多い
タイは年間を通じて高温多湿であり、特に雨季は湿度が非常に高くなります。そのため、キッチンや収納スペースの湿気対策が重要になります。
食品や調理器具には除湿剤を活用し、湿気によるカビの発生を防ぎましょう。
食材の保存方法が異なる
タイの市場やスーパーでは、常温保存されている食品が多くありますが、日本のような保存環境とは異なります。特に生鮮食品は早めに消費するか、冷蔵・冷凍保存を徹底することが重要です。
タイで食洗器は使える?|まとめ
タイで食洗器を利用することは可能ですが、水質や水圧、電圧の違いを考慮し、適切な対策を講じる必要があります。家電選びや日々のメンテナンスを工夫することで、快適なキッチン環境を維持することができます。